人体の不思議展

 今日、朝の情報番組で取り上げられていたのですが・・・「人体の不思議展」ですか?死体に保存剤の様な薬品を注入して、プラスティックのような質感を出して展示しているイベント・・・。もう、10年近くあちこちの博物館などで展示が開催されているようですが、これが「死体に対する尊厳の無視である」とかで、今問題になっているのだとか?
 展示されている「標本」の方々からは生前に「献体」の了承を得ている・・との事なんですが、中には「胎児」の標本もあるそうで「胎児の場合 誰の許可(了承)を取ったのかが、曖昧である」と言う事で番組内で討論していましたが・・・
 1995年の秋に都内の博物館で同じようなテーマの「標本」の展示を見に行きました。確かに胎児の標本、ありましたね。説明書・・・というか、ガイドブックの様なモノを購入したのですが、それには「妊娠中だった女刑囚の胎児」と説明されていたような記憶が・・・。
 そのガイドブックには、日本の歴史的な「解剖医学」についても記載があって、杉田玄白さんの偉業などについても触れていました。その時代の解剖図とか、どのような「死体」を使って解剖したのか・・・とか。やはり受刑囚の遺体を使っての解剖が殆どだったように書かれていましたが・・・。
 いずれにしても、科学の(医学の?)技術はすごいものです。血管の1本1本綿密に再現されているのですから。賛否両論あるのでしょうが、医療の発展には必要だった部分もあるのではないでしょうか・・・ね?