タイムスリップ

息子の高校入学に向けて少しずつ準備を始めた訳ですが…まず大事なのは 入学式に制服が間に合わないとマズイので 制服を注文しに行って来ました。
それでも昔(自分の時は)は試験が3月の頭で 合格発表が7日前後、それからの支度で間に合ったわけですから あの頃より技術も向上しているはずで 間に合わないはずないんですが…まぁ行って来ました。
先日の発表の時 校門の前でパンフレット配ってまして、息子がもらって来たソレと 高校側から中学に送られて来たプリントを前に「どの店にするか?」で まず検討。ネクタイがプレゼントになるやら、5%還元やら、自宅まで無料配送やら、内金だけでいいやら…どこに頼めば1番得なのか考えた揚句 本人に「ね?どこで注文する?」(笑)
中学生の息子に決定権を与えるのも いい加減な親ですが、息子一言「ママが制服作った店がいい」…
そうなんです。なんの縁があってか、息子が受験し合格した高校は三十余年前 私が通っていた高校…息子は私の後輩になるわけなんです。私がその昔 制服を作った店が 今でも営業しているなら歴史も信頼も持てる…と考えたようです。
まぁ 私も亡き母と歩いたあの道を息子と歩くと思うと感慨もひとしおだったのですが…。三十余年の月日の時間の流れを、しみじみ感じました。まず洋品店の店長?私の時は「おじいちゃん」と形容するに相応しい初老の男性でしたが、今日見かけたのは憶らく その息子さん?という私と同年代の方。多分 後を継がれたのね。
その店までは駅から続く長く緩やかな坂を上って行くのですが…道の両サイドの店のシャッターが閉まっている店舗の多い事!閉店してしまっているのか、ただの定休日なのか…中には明らかに 「この数ヶ月開けてないよね?」って感じの鄙びた佇まいの店もあったりして…
私の住んでいる街の駅前にも言える事なんですが お客さんの足が郊外の大型ショッピングセンターに向いてしまって(無理ないですよね、買い物も食事も娯楽も一カ所で済んじゃうんですから)駅前なのにシャッターが閉まったまま…みたいな。
都心に近い我が家の近くでもそうなんですから (電車で言う所の)下り方面なら尚更か…といった印象。
時の流れの中で しばし奇妙なタイムスリップを体験してきたような一日でした。